競輪の楽しみとしては、単に激しいレースを見るだけではありません。
車券を購入することで、より一層熱くレースを視聴することが可能です。
さらに、車券が的中すれば払い戻しを得ることができるのが良いですね。
車券だけで生計を立てている方も多いので、ぜひ的中させて良い思いをしたいですね。
ただ、払い戻し方法を理解しておく必要があり、注意すべきポイントも多数あります。
主な、払い戻しの際の注意点には以下があります。
- 的中車券を廃棄すると払い戻しできない
- 有効期限があって期限が切れると払い戻しできない
- ネット投票の場合は直接口座に払い戻しできずにワンクッション置く必要がある
では、具体的にどのようにして車券を払い戻しすれば良いのでしょうか?
この記事では、車券の払い戻し方法について解説します。
1:競輪車券はどこで払い戻しするのか
紙の車券を購入する方法として、全国の競輪場や場外車券売り場で購入可能です。
なお、以前は競輪場において購入できるレースが制限されていることもありましたが、今では基本全国の競輪場の車券が購入できます。
また、場外車券売り場では基本的に競輪場と同じ方法で車券を購入できます。
競輪場で車券を購入した場合は、主に以下の場所で払い戻しできます。
- 車券を購入した競輪場
- 場外車券売り場
- 各施行者指定場所
競輪場で車券を購入したら、レースが行われた競輪場で払い戻しするのが一般的な方法です。
ただ、競輪場によってはレース非開催日の払い戻し業務を受け付けていないケースもあるので注意してください。
開催中に購入先の競輪場で払い戻しができない場合は、競輪場の公式ホームページで確認をしておくことをおすすめします。
他にも、競輪場以外にも場外車券売り場で的中券の払い戻しできます。
例えば、旅打ちなどで普段訪問しないような場所で購入した車券の場合は、近くの場外車券売り場で払い戻すのが良いでしょう。
他にも、払い戻しが可能な各施行者指定場所が用意されているので、車券を購入した競輪場に確認して必要に応じて利用しましょう。
払い戻し方法は、発券機に的中車券を投入して金額を受け取る方法と、窓口で受け取る方法があります。
なお、1枚の車券の配当が100万円を超える場合は、専用の高額払い戻し窓口にて有人での払い戻しを受けなければなりません。
2:ネット車券はどこで払い戻しするのか
インターネットで車券を購入した場合、競輪場などで購入する場合と違って物理的な車券が発生しません。
よって、あくまでもデータとして購入したことになるので、少し味気ない印象があります。
ただし、自宅にいながらすぐにでも投票できる点が魅力的で、また投票サービスが用意したキャンペーンなどでポイント還元を受けることもできるのです。
お得感が強いのがネット車券の魅力ですが、払い戻しを受けた場合は一度デルカなどの電子マネーに一度返金されて、それを指定口座に出金指示するというケースが多いです。
競馬などの投票サービスの場合、精算ボタンを押せば指定口座に出金される仕組みとなっているのを考えれば、少し手間がかかります。
一定期間払い戻ししていない場合は、自動精算が行なわれるケースが大半です。
他にも、2,000万円以上の高額な払戻金を受ける場合は、銀行の手続き上で振込が完了するまで数日かかるケースがあります。
ほとんどの場合は、即時出金が可能であることを考えれば少しじれったく感じますね。
3:車券を払い戻しする際の注意点
車券を払い戻しする際に注意しべきポイントについて解説します。
しっかりと注意事項を守り、せっかくの払い戻しを失わないように注意しましょう。
3-1:紙の車券を紛失したら再発行は不可能
紙の車券の場合、外れたと思ってもし廃棄した場合、それが的中していたとしても払い戻し処理しなければ払い戻しを受けることができません。
特に、レースが終わった直後で外れたと思って破いてしまう競輪ファンがいますが、その場合も復活させることはできません。
特に注意したいのは、レースが確定して初めて的中したかどうかが決定するという点です。
入線後に、レースによっては審議が行われるケースがあります。
審議とは、例えばレース中に進路妨害などの違反があった場合、着順が入れ替わったり違反した選手が失格になることもあるのです。
どちらのケースにおいても、レース結果が変更となり外れたと思っていた車券が的中になることもあります。
よって、レースが確定するまでは絶対に捨てることなく保有しておきましょう。
また、紙の車券でよくありがちなのが購入している組み合わせがあっても外れたと思って廃棄してしまうケースです。
発券機に投入することで、的中したかどうかを確認できるので、手間がかかりますが一度発券機で的中したかどうかをチェックしておきましょおう。
3-2:払戻期限がある
的中した車券であっても、いつまでも有効であるわけではありません。
自転車競技法の1章には、以下のような条文があります。
【第15条】 第12条の規定による払戻金及び前条第6項の規定による返還金の債権は、これらを行使することができるときから60日間行使しないときは、時効によって消滅する。
以上から、払い戻しの期限は60日に設定されていることがうかがえます。
もしレースを的中させたとしても、60日が経過した時点で払い戻しの権利を失ってしまうのです。
60日という日数を聞くと、意外と長いと思うかもしれませんがあっという間に過ぎてしまいます。
払い戻しに行くのが面倒で、財布の中に眠ったままにしておき執行するケースが多いのですぐに払い戻すようにしましょう。
また、昨今ではスマートフォンなどで写真を撮影できるようになりましたが、どうしても現物の車券を見せて自慢したい方の場合でも、一定期間を過ぎたら払い戻し処理してください。
3-3:口座指定を誤ると組戻手数料がかかる
ネット車券の場合、紙の車券と違ってシステム上で的中判定を行うので払い戻し忘れがありません。
また、自動精算されるので有効期限を気にする必要がありません。
ただ、ネット車券ならではの注意点として、払い戻しする口座設定を誤ると組戻手数料がかかるという点があります。
例えば、口座番号を1つ間違っただけでも精算処理できずに組戻処理されて、手数料がかかります。
せっかく得た利益を目減りさせてしまうことになりかねませんので、口座の指定を間違えないようにしましょう。
3-4:口座指定を誤ると組戻手数料がかかる
競輪で得た収入は、基本的に一時所得に分類されます。
よって、払い戻しで得た利益額によっては、確定申告を行和なければなりません。
一時所得には50万円の特別控除があり、総収入から経費と50万円の特別控除額を差し引いた残り金額がが課税対象となります。
ただし、注意すべきは的中車券の費用は経費として計上で可能ですが、他のレースが対象となる車券は経費になりません。
よって、年間の外れ車券を購入した費用が払い戻した額を上回っていても、払戻額を含む一時所得が50万円を超えていれば確定申告が必須です。
細かな利益の積み重ねで50万円以上の利益になることもあるので、国民の義務でもある納税は確実に行う必要があります。
払い戻しの注意点を理解しよう
競輪における車券の払い戻しは、適切に行わなければせっかく的中した車券であっても無効になることがあります。
せっかく的中させたものを、ただの紙くずにしてしまうのはとてももったいないものです。
今回紹介した注意点を理解して、適切に払い戻し処理しましょう。
また、大きな配当を得た場合は確定申告の対象となる可能性もあるので、しっかり確認の上で必要に応じて確定申告を行ってください。